チョウチョとりめいじんのクマ
2021年9月13日
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原題Oso Cazamariposas
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文スサンナ・イセルン (SUSANNA ISERN)
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絵マルジョリー・プルシェ(Mariorie Pourchet)
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発行年2012年
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出版社OQO Editora(スペインの出版社)
本書について
友情、優しさ、恩返しがテーマの絵本。
あらすじ
森にくらしていたクマは、ぐうぜん見つけた虫とりあみで、湖におちたチョウチョをたすけてあげました。さっそく、チョウチョのぬれた羽をかわかすために、クマは鼻のあたまにチョウチョをのせてまつことに…。
ところが、目がさめたチョウチョは、おおきなクマを目のまえに、あわててとんでいってしまいました。それからも、クマは湖におちたチョウチョをたすけては、鼻のあたまでかわかしてあげるのですが、いつだって、チョウチョたちはおどろいてとんでいってしまうのです。
そんなある日のこと、クマの鼻のあたまからにげださないチョウチョがいました。なまえはブランカ、大きなしろいチョウチョです。ブランカとクマはともだちになり、まいにちいっしょにすごすようになりました。
ところがある日、こんどはクマが湖におちてしまったのです!およげないクマをたすけようと、こんどは、クマに助けてもらったチョウチョたちがいっせいにあつまり、雲のようにひとつになってクマをたすけにあらわれたのです…!
感想
きめ細かい繊細なタッチで描かれた素敵な絵本。人の良いおとぼけクマとおおきなかわいらしいチョウチョのブランカとの出会い、そして仲間のチョウチョたちが一丸となってクマをたすける場面の色とりどりのチョウチョたちのきれいなこと!作者はスペイン人だけど、画家はフランス人。だからかな?オシャレな絵柄にうっとりします。
おはなしの一部
森に、いっぴきの クマがすんでいました。
クマがすきなことは さんぽ、
みずうみのほとりで おひるね、
森でみつけた いろんなものを、
ひろってあつめることでした。
ある日のこと、木のえだに
虫とりあみが ひっかかっていました。
クマは ワクワクしながら、おもいました。
「これで、なにをしようかな?」
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