つばめのソフィア
2021年9月13日
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原題SOFÍA, LA GOLONDRINA
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文アルムデナ・タボアーダ(Almudena Taboada)
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絵アナ・ロペス・エスクリバ(Ana López Escrivá)
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発行年2006年
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出版社SM社
あらすじ
つばめのソフィアは目がみえないけれど、ひとりでできることがたくさんあります。おかあさんツバメに教えてもらい歌をうたったり、時間を知ることも、空を飛んでいくこともできるのです。フクロウ先生は、音と匂いの先生です。「みどりは くさのあじ、それから ミントグミのあじがします」。「きいろは こむぎのあじ、それから レモンキャンディーのあじです」。目でみえるものは一部にすぎない。時間をかけて五感をフルに使えば、限りない可能性がある…。
読書推進団体SOL掲載の紹介文
SM社 「わたしたちは、みんな ちがう」 シリーズ
つばめのソフィアは、色をみることができません。けれど想像力をはたらかせ、友だちみんなが助けてくれるおかげで、「みんな ちがう」 人生を楽しんでいます。スペイン人作家アルムデナ・タボアダのシリーズを読むと、子どもたちは自分がオンリーワンの存在であること、そして いろんな人といっしょに生きる大切さに気づくでしょう。
作者について
文:アルムデナ・タボアーダ(Almudena Taboada)
1962年、スペインのマドリード生まれ。児童文学を学び、作家であり教師でもある。幼い頃から、父親の故郷ガリシア地方の伝説や慣習に魅了されてきた。SM社の「わたしたちは、みんなちがう」シリーズの絵本8作品を手掛けている。
絵:アナ・ロペス・エスクリバ(Ana López Escrivá)
1967年、マドリード生まれ。両親が画家であったため、家で絵を学ぶ。1986年、『4つのことば(Cuantro palabaras)』 を出版後、児童書のイラストだけでなく、雑誌やその他書籍の挿絵も手掛ける等、画家として幅広く活動している。
受賞歴
1989年 スペインで歴史ある児童文学賞 ラサリーリョ賞(Premio Lazarillo)特別賞
1992年 『ミックのかぞく』 デスティノ社主催の絵本作家発掘のための賞 アペル・メストル賞受賞
1999年 『ネズミちゃんとゾウ』 イラスト部門でCCEI賞受賞
おはなしのいちぶ
ソフィアは、キャラメルいろの ひとみに、
ふわふわクリームのような
しろいはねの つばめです。
ソフィアは、ヒイラギの木のえだに すんでいます。
いつも、カイコのよう虫を たべたり、
村のこどもたちと かくれんぼをして あそびます。
ソフィアは、しめった 土のにおいが だいすき。
もちろん ママのキスや、ふくろうのブライレトせんせいが
おしえてくれる うたもすき!
「ドゥーラ、ドゥリータ、ドゥリータ、ダー!」 ことりが、うたいます。
「イェーアア、イェーアア、イェーアア、ヤー」 ソフィアが、こたえます。
ふくろうのブライレトは、おと と においの せんせいです。
ソフィアは、めが みえません。
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