パズル
2021年9月13日

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原題ROMPECABEZAS
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発行年2014年
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出版社Pequeño Editor
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その他2015年IBBY障害児図書資料センター 推薦図書
概要
ちいさな空き箱を組み合わせたパズルにえがかれた生き物たちは、昆虫、動物、人間、そして宇宙人とさまざま。見開きページに描かれた人物の対話は、互いの共通点をあげながら、でも違うという気づきへと移行し、そして決め台詞の「みんな星(パズル)のかけらなんだよ」という言葉へと導いていきます。そもそも みんなちがうけれど、互いに心を開いて尊重しあい、いっしょに世界をつくっていこう!という熱いメッセージをかかげて終わる絵本です。
本の特徴
子どもに理解しやすいように短い言葉の対話形式を使用し、繰り返し楽しめるよう、色の工夫やキャラクターの魅力があふれた写真絵本。巻末には、空き箱をリサイクルしたパズルの作り方や遊び方も紹介されています。
作者のことば
ノミ、イヌ、ガチョウ、ハイエナ、オウム、ハエ、ウサギはね、ぼくたちと いっしょに 生きているんだ。そう、何十億もの人間や動物たちといっしょにね。けれど、どんなに ぼくたちが大勢いようと、すごくちがってみえたとしても、どこかに同じものがあるんだよ。つまりね、みんな そもそも ちがってるのさ。だから、数に折り合いがつかなくても、きっと、なにかしら言葉をみつけることはできるだろう。だって、ぼくらは、すっごく すごーく、とびっきり おおきなもののいちぶなんだから。
作者について
ディエゴ・ビアンキ(Diego・Bianki)
1963年、アルゼンチンのラ・プラタ生まれ。イラストレーター、デザイナー、編集者。国内及びヨーロッパの新聞や雑誌のイラストを手掛ける他、児童書の分野でも幅広く活躍している。2003年『Restorán(レストラン)』では、2005年のホワイトレイブン(ミュンヘン国際児童図書館の優良図書)に選ばれた。2003年より、作家のルス・カウフマンと一緒に出版社ペケーニョ・エディトールを設立、責任編集およびアートディレクターを務める。
おはなしのいちぶ
きみが、ぼくを みる。
ぼくが、きみを みる。
きみが、はなす。
ぼくは、きく。
きみが、にこっと わらう。
ぼくは、にっこり わらう。
しんじる きみ。
しんじる ぼく。
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………
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ぼくらは みんな
ほしの かけら で
できているんだ。
!!!!!!