むてっぽうな女性探検家ずかん｜ころりんころらど COLORIN COLORADO

むてっぽうな女性探検家ずかん

スペインの絵本

2024年8月30日

タイトル

むてっぽうな女性探検家ずかん
原題

INTRÉPIDAS
文

クリスティーナ・プホル・ブイガス（Cristina Pujol Buhigas）
絵

レーナ・オルテガ（Rena Ortega）
発行年

2024年
出版社

岩崎書店
対象

小学校中学年小学校高学年中学生高校生一般

岩崎書店さんから刊行になりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

内容紹介（岩崎書店HPより）

世界最高峰の山に登り、宇宙へ飛び、飛行機や自転車、徒歩で世界をめぐり…。
失敗をおそれず、破天荒でユーモアにあふれ、新しい時代をきりひらいた女性探検家たち。
個性あふれる27人の女性探検家を、たくさんのイラストで楽しく紹介。

…

この本のよみどころ

この本では、世界を旅した2７人の女性探検家を紹介しています。目標を達成した人もいれば、そうでない人もいます。けれど大切なのは、彼女たちの歩んだ旅の過程であり、どのように生きたか、どんなインスピレーションを受けたか、そこから何を思ったかなのです。運を味方にしたり、思いもよらない偶然がかさなったり、つよい使命感にかられたりしながら、行き当たりばったりだった彼女たちのまっすぐな生き方は、今のわたしたちを励まし、勇気を与えてくれます。チャレンジ精神こそが何よりも大切だということ、結果は後からついてくるものだと、彼女たちの旅のエピソードは説得力を持って伝えてくれているのです。

作者について

文：クリスティーナ・プホル・ブイガス（Cristina Pujol Buhigas）

1976年マドリード生まれ。マドリード・コンプルテンセ大学でジャーナリズムを専攻。妻であり、5歳と3歳の子どもをもつ母親の作者にとって、本書は彼女のデビュー作となり、仕事と私生活の両方における人生の分岐点となった。27人の女性たちを知り、インスピレーションをうけ、大切なことを教わりながら書きあげる。この本の女性たち一人ひとりの物語が、読者の心に響くことを願っている。

絵：レーナ・オルテガ（Rena Ortega）

バルセロナ生まれのイラストレーター、グラフィック・デザイナー、世界を旅する探検家。子どもの頃から本と冒険、そして色の世界にかこまれて育つ。その後、イラストを描くことが、自分の人生に意味を与えてくれることだと気づく。世界を色と美しいもので満たし、絵をかくことで人々の人生に何かしら特別なものを与えられるとしたら、これほど素晴らしいことはないと思っている。

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訳者あとがき（一部抜粋）

世の中には、歴史に名を残こした偉人たちの伝記の本がたくさんあふれています。そうした本を読むと、立派な彼や彼女たちは、非の打ちどころがない完璧な人間に思えるかもしれません。すごいなぁと感心しながら、自分と交わる共感を見いだすことは、ほとんどないように思えてしまうのです。ところがこの本の女性たちときたら、すべてとは言いませんが、あまりにむてっぽうで、がむしゃらで、だれよりもつよい意志と情熱でつきすすんでいきます。そこに見返りや名誉をもとめてはいません。この本を訳しながら、わたしはそんな彼女たちに親しみをつよく感じずにはいられませんでした。

。。。

女性の社会参加が難しかった時代、この本の女性たちは、どうしてこれほどの逆境に立ちむかうことができたのでしょうか？それはひとえに、かなえたい夢をもち、ひたすらつきすすんだからだと思うのです。運を味方にしたり、思いもよらない偶然がかさなったり、つよい使命感にかられたりしながら、行き当たりばったりだった彼女たちのまっすぐな生き方は、今のわたしたちを励まし、元気をあたえてくれます。

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この本を読んだあと、わたしは旅にでたくなり、何かにチャレンジしてみたくなりました。27人の女性たちは、暗やみをてらす灯台の灯りのようです。いつの日かみなさんも、これだと思うものに出会えたら、彼女たちのように失敗をおそれず、チャレンジしてみてください。もちろん壁にぶつかることもあるでしょう。でも、簡単にあきらめてはいけません。たとえその時にうまくいかなくても、心の片すみにその思いをもちつづけることです。社会の流れ、人との出会いの中でチャンスがおとずれた時に、またチャレンジできるように。もちろん、じぶんがやりたいことがなかなか見つからないという人も多いでしょう。そんな時は、この本の女性たちのように、旅にでてみるとよいかもしれません。ひとりでも、だれかといっしょでもかまいません。旅は、じぶんを見つめなおすきっかけになります。自然に身をゆだねて、じぶんとの対話を楽しんでください。そして、あなたの夢をみつけてください。

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