■ 原書の情報
タイトル:つばめのソフィア (SOFÍA, LA GOLONDRINA)
文: アルムデナ・タボアーダ(Almudena Taboada)
絵:アナ・ロペス・エスクリバ(Ana López Escrivá)
出版社:SM社
発行年:2006年
■ あらすじ
つばめのソフィアは目がみえないけれど、ひとりでできることがたくさんあります。おかあさんツバメに教えてもらい歌をうたったり、時間を知ることも、空を飛んでいくこともできるのです。フクロウ先生は、音と匂いの先生です。「みどりは くさのあじ、それから ミントグミのあじがします」。「きいろは こむぎのあじ、それから レモンキャンディーのあじです」。目でみえるものは一部にすぎない。時間をかけて五感をフルに使えば、限りない可能性がある…。
■ 読書推進団体SOL掲載の紹介文
SM社 「わたしたちは、みんな ちがう」 シリーズ
つばめのソフィアは、色をみることができません。けれど想像力をはたらかせ、友だちみんなが助けてくれるおかげで、「みんな ちがう」 人生を楽しんでいます。スペイン人作家アルムデナ・タボアダのシリーズを読むと、子どもたちは自分がオンリーワンの存在であること、そして いろんな人といっしょに生きる大切さに気づくでしょう。
■ 作家について
アルムデナ・タボアーダ(Almudena Taboada)
1962年、スペインのマドリード生まれ。児童文学を学び、作家であり教師でもある。幼い頃から、父親の故郷ガリシア地方の伝説や慣習に魅了されてきた。SM社の「わたしたちは、みんなちがう」シリーズの絵本8作品を手掛けている。
■ 画家について
『つばめのソフィア』 のイラスト担当
アナ・ロペス・エスクリバ(Ana López Escrivá)
1967年、マドリード生まれ。両親が画家であったため、家で絵を学ぶ。1986年、『4つのことば(Cuantro palabaras)』 を出版後、児童書のイラストだけでなく、雑誌やその他書籍の挿絵も手掛ける等、画家として幅広く活動している。
受賞歴
1989年 スペインで歴史ある児童文学賞 ラサリーリョ賞(Premio Lazarillo)特別賞
1992年 『ミックのかぞく』 デスティノ社主催の絵本作家発掘のための賞 アペル・メストル賞受賞
1999年 『ネズミちゃんとゾウ』 イラスト部門でCCEI賞受賞
■ おはなしのいちぶ
ソフィアは、キャラメルいろの ひとみに、
ふわふわクリームのような
しろいはねの つばめです。
ソフィアは、ヒイラギの木のえだに すんでいます。
いつも、カイコのよう虫を たべたり、
村のこどもたちと かくれんぼをして あそびます。
ソフィアは、しめった 土のにおいが だいすき。
もちろん ママのキスや、ふくろうのブライレトせんせいが
おしえてくれる うたもすき!
「ドゥーラ、ドゥリータ、ドゥリータ、ダー!」 ことりが、うたいます。
「イェーアア、イェーアア、イェーアア、ヤー」 ソフィアが、こたえます。
ふくろうのブライレトは、おと と においの せんせいです。
ソフィアは、めが みえません。
・・・・・・・・・・・・・・・