サイコーのおひるね

 原書の情報

タイトルサイコーの おひるねLa siesta perfecta

作:パトリシオ・メナ (Patricio Mena)

出版社:2017 年Nubes Ochos /スペインの出版社 

『いっぽんのせんとマヌエル』のチリの画家、パトリシオ・メナさんの作品。

概要

昼間のジャングルは1日で いちばんあつい時間。すずしい風にさそわれて、おひるねしたくなったジャガーは、そばにいたアカハナグマにたのみます。「ちょっと ひるねが したいんだ。10分たったら、おこしてもらえるかい?」ところが、たのまれたアカハナグマも ねむくなってしまい、そばにいたオウムにたのみます。そしてオウムはナマケモノに。さて、ねむくなったナマケモノは・・・。リズミカルな文と繰り返しのフレーズで読み聞かせにぴったりの楽しい作品。Junior Library Guild selection、国際ラテンブック最優秀賞。

■ 作者について

文:パトリシ・メナ (Patricio Mena)

1980年生まれ。絵本作家、イラストレーター、漫画家。チリで生まれ育ち、現在はスペインのバルセロナで暮らしながら執筆やイラストの仕事を手がける。チリで出版した本は作、または絵のいずれかのみだったが、最近は作・絵ともに手がけたものもある。作品はアメリカ、メキシコ、中国などで出版されている。チリ政府クリエイティブ奨学金を二度受賞、イタリアのボローニャブックフェアではチリ公式代表団にも選出。最近はバルセロナの図書館をめぐりながら新たな絵本プロジェクトを準備中。

■ お話のいちぶ

おひるの ジャングルは 1にちで いちばんあついじかん。

ジャガーは あつくて たまりません。

ふとそこへ、どこからともなく すずしいかぜが ふいてきました。

「おお!なんて いい風だ。おひるねには  もってこいだ!」

そのとき、ジャガーは 木のえだに すわっている

アカハナグマを みつけました。

「なあ、おまえに たのみがある。このあと、とてもだいじな ようじがあるんだ。

でも そのまえに、ちょっと ひるねが したい。

こんなに いい風がふいてるんだからな!

10ぷん たったら、おこしてもらえるかい?」

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「ねえ、ナマケモノさん!わたしね、アカハナグマさんを おこしてあげることに なっているの。

それで アカハナグマさんは、ジャガーさんをおこすやくそくなの。

ジャガーさんは、すごく、すごくだいじな ようじがあるんですって。

でも そのまえに、ちょっと おひるねが したいのよ。だって、こんないい風なんだもの!

10ぷん たったら、おこしてくれる?」

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ナマケモノは、ねむけを ぐっと こらえます。

1ぷん、2ふん、3ぷん。

ー がまん、がまん。ー

こんな きびしい たたかいは はじめてのこと です。

4ぷん、5ふん、6ぷん。

さわさわと すずしい風が、ふいていきます。

7ふん、8ぷん、9ふん。

まぶたが ずっしり おもくなっていき…

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ジャングルを ふきぬける すずしい風

とつぜん すさまじい おとに…

ゴゴゴゴゴゴー

あまりに すごい いびきに、オウム アカハナグマ ジャガーは びっくりして とびあがりました。

なんと きっかり 10ぷんで!