すうじの1のものがたり

タイトル:すうじの1のものがたり Historia del uno

出版社.:プラネタ社(Planeta )

出版年:2005年

作者(文): マリア・デ・ラ・ルス・ウリベ(Maria de la Luz Uribe )

絵: フェルナンド・クラーン(Fernando Krahn)

対象年齢:3 ~9歳


■  あらすじ
≪ すうじの1は、ひとりぼっちで くらしていました。ベッドでとびはねても、ちっとも たのしくありません。ともだちと あそんだら、きっと まいにちが たのしくなるでしょう。そんなわけで、すうじの1は そとへでかけていきました。たいようと あおいそらのもと、きらきら のはらが かがやいています。「なんて たのしいんだ!ともだちさがしも、うまくいきそうだ」 ≫
 
こうして数字の1の冒険が始まります。独りぼっちから抜け出し、友だちさがしの旅にでます。数字の0から9まで、同じ数のグループの動物または人物になった個性豊かなキャラクターの数字たちに出会っていきます。


白鳥のように2羽で寄り添うエレガントな数字の2、いつも3番目なのに憤慨している3にんぐみのすうじの3、ぴしっと敬礼の姿勢をくずさない4にんぐみの兵隊の数字の4、おじぎの姿勢で慎ましやかな7にんぐみの修道女の数字の7、上から視線で気取りやの9にんぐみの数字の9…。


数字の1が旅を通じて学んでいくのは、数だけではありません。個性豊かなキャラクターたちと出会いながら、様々な感情や価値観に出会い、人との関わり方を学び、最後に素敵なパートナーと出会います。旅の設定もさまざまで、山、谷、森、砂漠、そして海へと移り変わります。

ひとりでは無力でも、1が0とパートナーになったら ヒーローの数字の10になるように、自分と違う他を受け入れると、同じ数字だけでは生まれない思わぬチカラを発揮できる可能性があるのだと気づかせてくれる結末がとても素敵な絵本。数字を学びはじめの小さな子どもはもちろん、大人たちの笑いも誘うことでしょう。


■ 作者について
マリア・デ・ラ・ルス・ウリベ(Maria de la Luz Uribe)
1936年、チリのサンティアゴ生まれ。詩人。子ども向けに多くの作品を手掛け、夫のフェルナンド・クラーンとの共作は20作品を超える。1995年にスペインのシッチェスにて逝去。



フェルナンド・クラーン (Fernando Krahn)
1935-2010年。チリの風刺漫画および造形芸術家。ザ・ニューヨーカーなどの新聞で作品が掲載されていたが、1973年の軍事クーデターの後、スペインのバルセロナに移り住んだ。手掛けた子ども向け書籍の作品数は40作品を超える。2010年に逝去。
邦訳作品:1980年『サンタクロースのながいたび』[講談社]



■ おはなしのいちぶ

すうじの1は、

ひとりぼっちで くらしていました。


ベッドで とびはねても、ひとり

ちっとも たのしくありません。

ともだちと いっしょに

あそんだら、きっと

まいにちが とっても

たのしくなるでしょう。



・・・・

1と0が

こんなふうに いっしょにいると、

やまの てっぺんにいる

ヒーローみたいに みえたのでしょう。



・・・・・・・