マティアスとそらのいろの画像

マティアスとそらのいろ

原題:Mati’as y el color del cielo

出版社:Ediciones Ekare (エカレ社) 〔ベネズエラの子どもむけ出版社〕

発行年:2002

2002年 バンコ・デ・リブロ優良図書(ベネズエラ)

2008年 ルイス・アンヘル・アランゴ図書館推薦図書 - 子どもと一緒に読む本0~3才- (コロンビア)

 

■ あらすじ

もぐらのマティアスは絵がだいすき。さっそく、そらの絵をかこうとしたのに、あっというまにそらのようすがかわってしまい、なかなかうまくいきません。「あさひがのぼるときのそらはどんないろ?」「ひるのそらのいろは?」「くもりぞらのいろは?」「よるのそらのいろは?」うさぎの友だちのペネロぺの助けをかりて、マティアスはそらの色を見つけていきます。そして最後に、マティアスは気づくのです。絵にしたいアイデアがつぎつぎと思いうかぶように、そらにはかぞえきれないほどたくさんのいろがあるのだと…。

 


■ 作者について:

ロシオ・マルチネス(Rocío Martinez) スペイン人

1966年、スペインのマドリッド生まれ。スペイン王立サンフェルナンド高等美術アカデミー(現在マドリードコンプルテンセ大学美術学部)卒業。専門は彫刻。1990年以降、子供向けの本やYA本のイラストを専門的に手がけている。

 

■ 受賞暦:

1999年 スペインで歴史のある児童文学賞 「ラサリーリョ賞(絵本部門)」次席

『Miguel y las palampalatas』

2001年 「ラサリーリョ賞(絵本部門)」次席

『La gallina Catalina』

2006年 経済文化基金 主催の「ラ オリーリャ デル ビエント賞(絵本部門)」受賞

『De como nació la Memoria de El Bosque』

2009年 カナリア島図書評議会賞

『El de-sastre perfecto』

2010年 バンコ・デ・リブロ優良図書(ベネズエラ)

La historia del Rainbow Warrior


■ 邦訳作品:

『フレッドのあたらしいおともだち』学研ワールドえほん2002年1月号 学習研究社 香山美子訳

『フレッドとアンのたこあげ』学研ワールドえほん 2006年1月号 学習研究社 香山美子訳

 

■ 感想

ストーリーは、もぐらのマティアスとうさぎのペネロペの対話形式で展開していきます。文章は短く最小限ですが、生き生きとした描写によって、二人のとても仲の良い様子が伝わってきます。また、困っているマティアスに、ペネロペが手助けをするのですが、それが実にさりげなくて好感が持てるのです。

 

このおはなしは、ストーリーとしての面白さだけでなく、絵を描くという創作過程もテーマになっています。空の色の世界を描いた本ですが、読んだ後、空の色は青だと決めつけてしまっていた自分にはっとしました。空の色が無限に存在するように、子どもの想像力もまた無限。子どもが楽しめる美術の絵本は多く出版されていても、どれも名画に触れること、美術館へ足を運ぶことを目的としたものが多くて、子ども自身が絵を描く喜びやその感性を育てる絵本というのは、なかなか見当たりませんね。

 

■ おはなしのいちぶ

マティアスは ごきげんななめ。
えにしたい いろが うまくでないのです。
「どうしたの?」ぺネロぺが ききました。
「そらのいろを えにかきたにのに いつもかわってしまうんだ」
マティアスは ふきげんそうに いいました。

………

「あさひがのぼるときの そらのいろを えにかきたいんだ。」
マティアスは いいました。

「こぶたのファンの からだのいろのような?」ペネロペが ききました。

「そうだ!そのいろだよ!」マティアスは いいました。

………

 


その他のシリーズ

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