タイトル:あひるがいるってべんり((Tener un pato es u’til))
作・絵:イソル(Isol)
発行年:2007年
出版社:フォンド・デ・クルトゥーラ・エコノミカ社 (Fondo de Cultura Econo’mica)
米国グラフィックアート協会 (Aamerican institute of grafic arts )の50Booksに選ばれ、メキシコのデザイナー評議会(Designrs Council from Mexico) のクォーラム・アワードでシルバー・メンションを受賞。ベネズエラのバンコデリブロ優良図書にも選ばれている。
■ 概要
ぼうやは、おふろばで アヒルをみつけました。アヒルがいるってべんり!おうまさんのかわりになるし、ぼうしにもなる! ぼうやからみたアヒルのおはなし。
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アヒルは、おふろばで ぼうやに みつけてもらいました。ぼうやがいるってべんり!マッサージをしてもらえるし、いいけしきもみせてくれる。アヒルくんからみたぼうやのおはなし。
■ 構成
この絵本は装丁がユニークで、アコーディオン状のおりたたみ式になっています。1冊の本にふたつのお話が存在し、それぞれのお話のイラストはまったく同じなのですが、主人公の視点がそれぞれちがうのです。イエローが主体の【アヒル】の表紙から開くと、「ぼうやから見たオモチャのアヒルとの関係」のお話になっているのですが、もう一方の側のブルーが主体の【ぼうや】の表紙から開くと「アヒルから見たぼうやとの関係」のお話になっているのです。現実から一歩とびだして、同じ世界をちがった目でみる楽しさが分かる作品。ユーモアたっぷりの絵本です。
■ 作者について
イソル(Isol)
1972年、アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。美術教師になるために、ロヘリオ・イルルティア国立技術学校で学び、後にブエノスアイレス大学の芸術課程に進むが、新聞や広告等プレス関係のイラスト、絵本作家、漫画家、文学その他芸術関係の仕事で多忙を極めるようになり、大学を辞めて仕事に専念するようになる。また、絵を描く仕事の他に歌手としても幅広く活躍している。現在、ブエノスアイレス在住。
■ 作者のコメント(「クアトロ・ガトス(Cuatro gatos:4匹の猫)」によるインタビュー記事より)
「これはとても意味のある本になったわ。この絵本について不要なものは一切ないし、納得のいくコンセプトになった。それに、この本が出版されるまで、FCE社との予算やデザインの問題もあって6年という歳月がかかったの。待ちにまった本なの。」
■ おはなしのいちぶ
アヒルがいるってべんり ぼうやがいるってべんり
1 アヒルくん、みーつっけた。 1 ぼうやに、みつけてもーらった。
2 おうまさんのかわり。 2 せなかを マッサージしてくれる。
3 ぼうしになるよ。 3 いいながめだなあ。
4 パイプやふえにもなる。 4 ちゅーしてもらえる。