adivinacuentos

タイトル: このおはなし、なあに? Adivinacuentos

出版社:リベラリア社(Liberalia)(チリの出版社)

出版年:2013年

作者(文): ベルタ・イネス・コンチャ(Berta Inés Concha

絵: ビルヒニア・ドノーソ(Virginia Donoso)

対象年齢:6 才〜

 

2015年 米国の読書推進団体「クアトロ・ガトス(Cuatrogatos:4匹の猫)」推薦図書選定

 

概要

絵にたくさんヒントが込められた昔話の名作30話「このお話しなあに?」は、子どもと一緒になぞなぞ形式で楽しむ絵本です。絵を介した楽しいアクティビティを通じて、想像力を高め好奇心を育てることを、この絵本は提案しています。1枚の絵に2話のお話がいっしょに描かれています。おばあさんの服を着たこわいオオカミ(赤ずきんちゃん)がチラリ横目で見ているのは「わがままな大男(オスカーワイルド作)」の足。「さんびきのくま(イギリス民話)」と同じ机にいるのは「おやゆびこぞう(グリム童話)」。遊びのツールとして親子で楽しめるだけでなく、世界の名作を知るきっかけとなり、そこから読書につながっていくきっかけをつくってくれるでしょう。

 

 作者について

文:ベルタ・イネス・コンチャ(Berta Inés Concha)

編集者、書店経営者。1997年に彼女が設立したチリの出版社リベラリア(Liberalia)社は、自国の書籍の出版および輸出のほかに、海外の児童書の輸入にも力を注いでいる。また、チリの大手書店「プロサ&ポリティカ(Prosa&Politica)」 の創設者でもあり、チリの読書推進活動にも力を注いでいる。本書はベルタ・イネス自らが昔話30話を選定し、お話にまつわるなぞなぞの詩を執筆している。

 

ビルヒニア・ドノーソ (Virginia Donoso)

1981年、チリのビーニャ・デル・マルに生まれる。チリカトリック大学で美術を学び、その後アルゼンチンでイラストや絵本の仕事に従事。現在はアルゼンチンおよびチリでイラストのワークショプを行いながら、子ども向けの絵本のイラストを数多く手がけている。仕事のコツは、文学を少々とユーモアを少々、それからたくさんの動物たち、そして特に大切なのは日常を愛すること。

 

■   目次

l  人魚姫(ハン・クリスチャン・アンデルセン)

l  みにくいアヒルの子(ハン・クリスチャン・アンデルセン)

l  ヘンゼルとグレーテル(グリム兄弟)

l  3びきのこぶた(古典物語)

l  ピノキオ(カルロ・コッローディ)

l  すずの兵隊(ハン・クリスチャン・アンデルセン)

l  さんびきのくま(古典物語)

l  おやゆびこぞう(シャルル・ペロー)

l  あかずきんちゃん(シャルル・ペロー)

l  わがままな大男(オスカー・ワイルド)

l  ブレーメンのおんがくたい(グリム兄弟)

l  ねむれる森の美女(グリム兄弟)

l  ハーメルンのふえふき男(古典物語)

l  ながぐつをはいたねこ(シャルル・ペロー)

l  塔の上のラプンチェル(グリム兄弟)

l  かえるの王子さま(グリム兄弟)

l  きどりやネズミ(古典物語)

l  ピーターパン(ジェームス・マシュー・バリー)

l  シンデレラ(シャルル・ペロー)

l  おおかみと七ひきのこやぎ(グリム兄弟)

l  アラジンとまほうのランプ(千夜一夜物語)

l  白雪姫(グリム兄弟)

l  はしれ トルティーリャ(古典物語)

l  オズの魔法使い(ライマン・フランク・ボーム)

l  エンドウ豆の上に寝たお姫さま(ハン・クリスチャン・アンデルセン)

l  ジャックと豆の木(古典物語)

l  アリとネズミのペレス(古典物語)

l  アリババと40人の盗賊(千夜一夜物語)

l  ゆうかんなちびの仕立て屋(グリム兄弟)

l  はだかの王さま(ハン・クリスチャン・アンデルセン)

 

■   おはなしのいちぶ

お話との出会いは人との出会いのようなものです。声にだして読むお話しもあれば、言葉はなく絵で見せてくれるものもあります。言葉と絵を通じて思いもよらなかったことを見つけたり、想像する世界を楽しむことができるのです。この絵本にはたくさんの昔話が紹介されています。1枚の絵の中には、2つのお話しがまざっています。絵と文をそれぞれとりあげたり、ばらばらにしたり、くみあわせたりして楽しむことができるでしょう。この本はなぞなぞの絵本であり、詩をたのしむ本でもあるのです。さあ、どのお話しか分かったら、頭の中でもう一度整理してみましょう。一つひとつのお話がよく分かってくると、ちがうお話しや似たお話しにおどろいたり、わらったりしながら学んでいくことができるでしょう。読んだり見たりしながら理解を深めていけば、世界はもっとよく分かりあえるようになるでしょう。

 

人魚姫

おんなの子でも 魚でもない。

ふしぎでしょ?

でも、おんなの子であって 魚でもある。

ただ、人間に なりたかった。

なぜって、恋をしたから。

ある日の夕方、

だいすきな海、友だち、海そうをすてた。

 

みにくいアヒルの子

どこでどうなったのやら、

たまごをうんだとき、

うっかりママは

巣で かんちがい。

ちがう家ぞくにうまれた子、

アヒルのパパとママは

しんぱいに なった。

「なんて このこは みにくいの!」

時がたつにつれて、

首がすらりとのびていった。

こんどは みんな、口ぐちにいった。

「なんて うつくしい アヒルなの!」

 

ヘンゼルとグレーテル

家から はなれるにつれて

道に パンくずを おとしていった。

そして、ふかい森のおくで

ひとりの魔女にであった。

チョコレートでできた家、

けれど、しんせつな魔女じゃなかった。

クルミ、レーズン、おかしを たくさんくれたのは、

まるまるふとらせて、夕ごはんにペロリたべちゃいたいから。

 

すずの兵隊

スズで つくられた かお、

スズの ハート、

ぼうしも 剣も スズ、

うわぎも、ズボンも。

一本足で しっかりたった

けれど心は、きっと こう

うつくしい おどりこのためなら

いのちを かけても かまわない。

運命に もてあそばれ、

海にながされ、魚にたべられ

家にもどって、火のなかへ、

そこで、ふたたび すきな子に であえた。

 

ブレーメンのおんがくたい

ヒヒーンと ロバが いななくと、

ワンワン ワワンと ほえるこえ、

ニャーニャー おおきな なきごえに

コケコッコーと かんだかく。

なきごえは みごとに ばらばらだった

みんな おなかも ぺっこぺこ、

だけど、こんな ひどい 音とは

だれも おもっては いなかった。

ひどい おとの メロディに

どろぼうたちは びっくりぎょうてん

耳をふさいで にげだした、

あわてて、つまづき ころびながら。

 

ピーターパン

ぼくが どこから やってきて

どこにいくのか、みんな しらない、

みどりの ようふくを いつも きてるよ

永遠に おとなになんか ならないよ。

ぼくのあとを ついてきて、

チックタックに 耳をすませて

それから、空をとぶときに

鐘の音を きいてごらん。

 

オズの魔法使い

あるひ、たつまきに とばされて、

はるか かなたの ゆめの国へ。

そこで  はじめて であったのは、

いっぴきの ライオン だったのです。

旅のとちゅうで、なかまがふえた。

ブリキのおとこ、カカシもいっしょ、

みんなで いっしょに、すすんでいった。

はるか かなたの まほうの国へ。

にじのうまれる ところには、

まほうつかいが、いるという。

おねがいしよう、家にかえりたいって

まほうつかいに、たのんでみよう。