だいすき ぎゅっ

■   原書の情報

タイトル:だいすき ぎゅう (NO HACE FALTA LA VOZ)

文:アルマンド キンテーロ(Armando Quintero)

絵:マルコ・ソマ(Marco Somá)

発行年:2013年 

出版社:OQO Editora社 

 

■   あらすじ

 

たくさんのどうぶつたちは、なきごえで すきだよってつたえたり、すてきなことばをいったりします。いぬはワンワン、こいぬはキャン。ねこは、ニャーニャー、こねこは、ミャー。めんどりかあさん、コケコッコー。ひよこたちは、ピヨピヨピヨ…。

ところで、キリンは? キリンには、なきごえがありません。もちろん、ちびキリンにも…。けれど キリンには、とってもながいくびがあるんです。ママきりんは、ながいくびで ちびきりんを いいこ いいこ、やさしくなでてあげます。

あるひのこと、ちびきりんは ママから たくさんぎゅうをしてもらいました。とっても きにいったので、ちびきりんは、ともだちの ぞうくんに ぎゅうをおしえてあげました。ぞうくんは、とらくんに ぎゅう。とらくんは、おおかみくんにぎゅう。おおかみくんは、うまくんにぎゅう。こうして、いつのまにか みんなが ぎゅうをするように!

こえにださなくても、ぎゅう ってだきしめると つたわるんだって、わかったんです。だいすきママ!だいすきパパ!だいすき…。

 

■   感想

楽しいとき、悲しいとき、どんなことばをかけてよいか分からないときは、言葉よりも ぎゅうっとだきしめるほうが ずっとたくさんのことが伝わりますよね。言葉をおしえこむよりもずっと大事で、木の根っこにたくわえる水のようなものかな。ふとくたくましい木にそだつために…。

 

■   作者について:

 

文:アルマンド・キンテーロ

 

作家、語り部(オーラルナレーター)。1944年ウルグアイ生まれ。1978年からベネズエラへ移住。大学教授として、またイラストレーターとしても活躍。1987年、読み聞かせグループ「あおいうしのおはなし(Los cuentos de la Vaca Azul)」を設立。さらに1991年、アンドレス・ベジョ大学の読み聞かせグループを主催し、ワークショップ等を開催しながら会の運営に携わっている。自ら語り部としてラテンアメリカ各地で活躍。国内外で受賞歴多数。

 

受賞作品歴

2004年 『森にあるばしょ(Un lugar en el bosque)』がKalandraka社から出版され、ベネズエラのバンコ・デ・リブロ優良図書に選定されたほか、2006年ウルグアイ国民児童文学賞の受賞作になった。さらに、スペインの出版社Editorial OQOから、カタツムリシリーズ5冊の絵本を出版。この作品は、スペインのガリシアの児童文学賞「Xosé Neira Vila」にノミネートされた。

 

絵:マルコ・ソマ

1983年生まれ。イタリア人イラストレーター。美術アカデミーで絵画を学び、卒業後、さらにマチェラータにある美術アカデミーでイラストレーションを学ぶ。2011年、2013年、2014年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選。イタリアで活躍する受賞歴多数の若手イラストレーター。

 

■ おはなしのいちぶ

 

こえをだしてなくどうぶつは、たくさんいます。

なきごえで、すきだよってつたえたり、すてきなことばをいったりするのです。

 

いぬのなきごえは、ワンワン。

こいぬたちは、キャンキャン。

 

ねこは、ニャーニャー。

こねこは…ミャー!

 

めんどりかあさん、コケコッコー。

ひよこたちは、ピヨピヨピヨ。

 

ところで、きりんは?

きりんには、なきごえがありません。

もちろん、ちびきりんにも…。

 

………

 

あるひのこと、

ちびきりんは、ママからたくさんぎゅうをしてもらいました。

 

とっても ここちよかったので、

ちびきりんは、ともだちのぞうくんに

ぎゅうをおしえてあげました。

 

………